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2016 年度 実績報告書

日本古代における国造制と伴造制の比較研究-国造・伴造研究支援データベースの構築-

研究課題

研究課題/領域番号 26370773
研究機関成城大学

研究代表者

篠川 賢  成城大学, 文芸学部, 教授 (30149059)

研究分担者 鈴木 正信  早稲田大学, 総合研究機構, その他(招聘研究員) (30538335) [辞退]
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード日本史 / 古代史 / 国造 / 伴造 / 部民
研究実績の概要

国造制と伴造制は7世紀以前における大和王権の地方支配の中核をなす制度であり、大和王権の権力構造および古代国家の成立過程を解明するために不可欠な研究テーマである。先行研究では、国造の支配地域に部(べ)が設置されると、国造は自氏の同族や配下の集団を伴造として編成し、その管掌に当たらせたと考えられてきた。しかし、これに該当しないケースも散見しており、両制度の関係にはいまだ不明な点が多く残されている。本研究は、最新の研究成果を盛り込んだ新しい史料集・文献目録・データベースを作成し、広く研究者や社会に提供するとともに、伴造制の実態解明、および国造制・伴造制の関係解明を足がかりとして、7世紀以前の地方支配制度の全体を見通す包括的な議論を目指すものである。こうした観点から、平成28年度には(1)「伴造関係史料集」の作成、(2)「国造・伴造研究支援データベース」の作成、(3)「伴造関係文献目録」の作成、(4)国造制と伴造制の関係の検討、以上の項目を実施した。このうち(1)と(2)は前年度までに作成した「部」「伴造」「名代」「子代」「部曲」などの用語に関わるテキストデータを、(3)は前年度までに作成した「部」「伴造」「名代」「子代」「部曲」などに関わる文献リストのテキストデータをそれぞれ基礎とし、これらを修正・増補する形で作成した。(4)は、研究代表者の勤務する成城大学において研究会・打合せ等を計7回実施し、研究成果の報告・共有、および研究の進捗状況の確認を行ったほか、雑誌論文を1本、図書(論文)を1本、学会発表(招待講演)を1回行った。なお、本研究の成果は、篠川賢・大川原竜一・鈴木正信編『国造制・伴造制の研究』(八木書店)として刊行予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 部曲の廃止2017

    • 著者名/発表者名
      篠川賢
    • 雑誌名

      史聚

      巻: 50 ページ: 90-98

  • [学会発表] 基調講演 国造制研究の現状と北関東の国造2017

    • 著者名/発表者名
      篠川賢
    • 学会等名
      第12回茨城大学人文学部地域史シンポジウム「北関東の豪族たち」
    • 発表場所
      栃木県下都賀郡壬生町 城址公園ホール
    • 年月日
      2017-01-28
    • 招待講演
  • [図書] 「久米邦武の「国体」観と久米事件」(小澤正人編『歴史認識のグローカル研究』)2016

    • 著者名/発表者名
      篠川賢、他5名(木畑洋一、浦井祥子、外池昇、田嶋信雄、小澤正人)、小澤正人編
    • 総ページ数
      160(47-63)
    • 出版者
      成城大学グローカル研究センター

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公開日: 2018-01-16  

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