研究課題
基盤研究(C)
江戸商人3939人についてのデータベースを作成して解析した結果、平均存続年数15.7年ときわめて参入退出が激しく、かつ血縁相続ではなく金銭で営業権(「株」)をやりとりするという、通説とは大きく異なる江戸商人像を得た。また米や炭などの生活必需品を商う店舗は広く江戸全域に展開し、呉服や薬などの奢侈品の店舗は日本橋付近に集中するという二極化構造も明らかになった。さらに、公儀との関係性を検証し、業態をこまかく理解しての積極的な施策がおこなわれていたことを解明した。
日本近世史