研究課題
基盤研究(C)
近世・近代における防長両国における日記を分析することにより、次のことが明らかになった。(1)幕末期の防長村落では、対外的危機が発生し、また、貿易によって物価騰貴が起こった。そのことを背景として、西洋列強に対抗する勢力への支持が広まった。(2)1863年、長州藩は西洋列強を打ち払った。幕府は、長州藩を弾圧した。1864年、長州藩内部で幕府へ恭順する勢力が台頭し、早い段階で、幕府へ対抗する勢力の弾圧を決定した。(3)1867年、長州藩は、討幕のために薩摩藩と協力して出兵を行った。
明治維新史