私立文系大学における学徒出陣の実態を明らかにするという研究目的を達するため、まず、研究対象を専修大学とした。その理由としては、専修大学が明治13年に創立されて以降、現在に至るまで経済学・法学などの社会科学・人文科学系の学部のみを有する典型的な私立大学だからである。 研究のために実施したのは、専修大学が所蔵する戦時下の資料調査、そして戦争を体験した卒業生へのアンケート調査および聞き取り調査などである。34回分の聞き取り調査の翻刻、41名分のアンケートの回答結果、戦争体験者の手記などをまとめた「研究成果報告書」を400部作成し、関係者および関係機関に配布した。
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