研究課題
基盤研究(C)
日本の近代化の農村的基盤として多肥多労働型の商品的農業経営の発展が注目されたが、近年はその実証的蓄積がほとんど見られなくなった。本研究では、これらの実態の解明を目指し、大阪府下を中心に農業経営帳簿など関係資料の収集を行うとともに、その基礎分析を行った。史料が大部なので分析に手間取ったが、目標とした摂津武庫郡上瓦林村岡本家の帳簿分析に着手できた。また伊勢中央部の天保期の農業経営と肥料の実証分析を行った。さらに、これまでの研究をによって、19世紀前半の肥料商と地域市場の展開を総括した。
日本史