研究課題/領域番号 |
26370807
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
尾崎 耕司 大手前大学, 総合文化学部, 教授 (10309396)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 日本史 / 公衆衛生 / 医療 / イギリス / 19世紀 / Vital Statistics |
研究実績の概要 |
1.American Association for the History of Medicineの2015年度年次総会(4月30日~5月3日、New Haven)において、 ‘Why was the opium smuggled by John Hartley seized for ten years?: Examining the 1870s Anglo--Japanese dispute over drug control’の題目で研究発表をおこなった。
2.8月16日~8月29日にかけて、イギリスにおける史料調査をおこない、London School of EconomicsでのWilliam Farr文書の閲覧等をおこなった。
3.2016年3月発刊の大手前大学論集16号に、「明治『医制』再考」とのタイトルで研究論文を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2014年度および2015年度にそれぞれ海外での学会報告を実施し、研究成果を広く発表することができた。また、14年度には見合わせたイギリスでの史料調査も15年度には実施することができ、必要な史料の収集を進めることができている。これは16年度も継続して研究成果の発表につなげていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
2016年度は、呉文聰らによる明治期以降の日本国内の衛生統計学形成の歴史的位置づけを、ドイツ学の影響等を加味して検討する作業をおこないたい。また、同時に海外調査を継続し、本研究の本来の課題である衛生統計の日英比較にアプローチをするための史料収集をおこなっていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度の海外調査が、校務の関係等から8月16日から同29日までの2週間と制限せざるをえず、まだ未調査の史料が残った。そこで、幾分かの金額をあえて2016年度に回し、この年度の海外史料調査を充実させたいと考えたために次年度使用額が生じている。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額と2016年度交付金をあわせて海外調査にあて、本課題の研究に必要な史料のうち根幹になる部分を2016年度に収集したい。
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