播磨国佐用郡平福領大庄屋、田住家と三木家の近世文書を調査、写真撮影し小藩領に固有の在地代官的役割を持つ大庄屋の性格、西播磨の領主錯綜地域への幕府広域支配の浸透、小藩陣屋町の商工業の実態について研究をすすめた。また播磨国宍粟郡山崎藩城下町の町方文書を全点写真撮影し、町政組織が確立した元禄年間(1688~1703)の町会所記録「山崎町御用書貫(上)(下)」を翻刻刊行した。播磨国神東郡福本藩領については大庄屋鵜野金兵衛家文書の近世史料目録作成を完成させ刊行した。これらの古文書を解読した成果について研究会で報告・検討し、現在論文として発表することを準備している。
|