本共同研究では、アジア・太平洋戦争期に写真宣伝物を制作していた東方社のカメラマンたちが、戦後、個人で保管していた写真ネガや関連資料の発掘・調査を行い、これまで大半が未公表だった国内外における戦時動員や空襲被害の実相、戦中・戦後の人々の暮らしなどを記録した貴重な写真約13000点について、概要リストを作成するとともに解題および関連論文を収録した報告書を2冊発行した。これらにより、東方社の写真ネガを歴史研究の資料として整備することができた。 また、『東京空襲写真集』(勉誠出版、2015年)と『東京復興写真集1945~46』(勉誠出版、2016年)を編集し、これらの出版に合わせて写真展も行った。
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