研究課題/領域番号 |
26370811
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研究機関 | 公益社団法人部落問題研究所 |
研究代表者 |
坂井田 徹 (森下徹) 公益社団法人部落問題研究所, その他部局等, 研究員 (40529921)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 日本史 / 社会運動史 / 近現代史 / 地域社会史 / 教育史 |
研究実績の概要 |
大阪教職員組合(以下、大教組)が所蔵する段ボール70数箱におよぶ未整理文書群(以下、大教組文書)の史料論的検討を通じて、地域社会との関係を重視して、戦後教員組合運動の展開を多面的実証的に解明するため、以下の研究を推進した。 1.研究代表者および連携研究者1名のほか、研究協力者7名の計9名で大教組文書研究会を組織して、毎月1~2回定期的に研究会を開催した。研究会では、大教組文書の整理作業16回(中性紙文書箱および中性紙文書封筒への詰め替え、簡易な補修、目録化、写真撮影など)のほか、大教組関係者(元大教組中央執行委員、元大教組教文部長)からの聞き取り調査2人(延べ6回)、関連史料群(奈良県教組文書および京都府奥丹教組文書)や戦後教員組合運動に関する研究報告1回を実施した。1,2年目の2年間の整理作業によって、おおよそ9割以上の箱の目録化が終了した。3年目となる次年度の比較的早い内に目録化作業を完了させる目処がついたといえよう。最終年度にあたる次年度は、大教組文書の分析と報告書作成に集中して取り組む予定である。 2.大教組文書の特徴や性格を把握するため、京都府奥丹後市教育委員会を訪問し(1泊2日)、同教育委員会が所蔵する奥丹教組文書ほかを見学し、大教組文書との比較検討を行うとともに、近現代史料の史料整理の方法などを調査した。 3.上記の研究を推進する中で、各人の研究もすすめられ、研究代表者坂井田徹(森下徹)が雑誌論文で、その一部を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
目録作業は、連携研究者および研究協力者の協力のもと、コンスタントに実施することができ(計16回)、70数箱のうち9割以上の目録化を終了したことによる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きコンスタントに研究会を開催し、出来るだけ早い段階で目録作業を完了させることをめざす。それをふまえて、史料群の分析・翻刻に取り組むとともに、関係者からの聞き取りや関連史料群との比較研究などを行い、大教組文書の来歴や特徴を確定させ、報告書にまとめる。
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