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2018 年度 実績報告書

近世=近代イランにおける「帝国」統治の変容とクルド系諸侯

研究課題

研究課題/領域番号 26370830
研究機関聖心女子大学

研究代表者

山口 昭彦  聖心女子大学, 文学部, 教授 (50302831)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワードイラン / サファヴィー朝 / クルド
研究実績の概要

本研究課題は、現代イランの祖型を作り上げたサファヴィー朝(1501-1722)から、近代を迎えるカージャール朝(1796-1925)までの歴代イラン系王朝のもとで、イランの領域的枠組みかがどのように形成されてきたのか、その過程で西部辺境に住むクルド系住民がどのように政治的・社会的に統合されていったのかを、クルド社会の支配層たるクルド系諸侯とイラン系諸王朝の王権=宮廷との関わりの中から明らかにすることをめざしたものである。
平成30年度は、サファヴィー朝期におけるクルド系諸部族の政治統合に焦点を当てた単行本を英語で出版するための準備として、研究成果の整理と執筆作業にあたった。平成30年4月から10月まではシカゴ大学近東言語文明学部に滞在し、研究対象時期以前の状況を明らかにするために、サファヴィー朝成立以前におけるクルド系諸部族と周辺諸王朝(ティムール朝、カラコユンル朝、アクコユンル朝など)との関係の推移を分析することに努めた。11月から平成31年3月までは、オーストリア・アカデミー付属のイラン学研究所(ウィーン)にて、サファヴィー朝前期における統合過程について分析と執筆を進めた。
執筆作業と平行して、平成31年1月および2月にはトルコのイスタンブルにある大統領府文書館にて関係史料の収集に当たった。このほか、本研究課題の成果の一部を盛り込んだ編著書として『クルド人を知るための55章』(明石書店、2019年1月)を準備・発行した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 図書 (1件)

  • [図書] クルド人を知るための55章2019

    • 著者名/発表者名
      山口昭彦、青山弘之、穐山祐子、荒井康一、飯野りさ、石井啓一郎、磯部加代子、今井宏平、宇野昌樹、宇野陽子、小澤一郎、粕谷元、勝又郁子、北川修一、黒木英充、小泉龍人、齋藤久美子、酒井啓子、佐々木あや乃、澤江史子ほか
    • 総ページ数
      352ページ
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      978-4-7503-4743-1

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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