主に19世紀末から20世紀初頭のオスマン朝末期およびトルコ共和国初期における音響文化の諸相について演劇、祝祭、音楽、舞踊の4分野から研究をおこなった。演劇(永田)では関連資料の収集とそれによる研究成果のトルコ語出版(2017年中予定)の準備・執筆を行った。祝祭(奥)では19世紀オスマン帝国における近代国家式典に関する史資料調査を行った。特に祝砲・礼砲に着目し、オスマン帝国の祝祭に近代西欧式の号砲数が導入された経緯を検討し、学会発表を行った。音楽・舞踊(松本)では楽譜、歌詞集、雑誌・新聞記事・関連資料を調査し、論文6本、発表5本を公表した。2017年中に研究成果のトルコ語出版を予定している。
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