第二次世界大戦期における華僑の抗日動態、ネットワークと断絶、移動に関しては不明点が多い。そこで、イギリス帝国下の南アフリカ、マダガスカル、モーリシャス、インド、ビルマ等各華僑に焦点をあわせ、実態解明に取り組んだ。その結果、南アフリカでは華僑や中国人海員の動向を探り、差別撤廃などでのインド人との連繋を明らかにした。マダガスカル、モーリシャスは移動、商品流通の重要な結節点であり、華僑、アラブ人、及び日本商品との関係を論じた。また、日本軍の攻撃によりビルマからインドとの華僑の移動と断絶を解明した。こうして、これら諸地域の華僑の動態、連繋と断絶を明らかにした。
|