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2015 年度 実施状況報告書

東部ユーラシア史の視野における魏晋南北朝政治史の新研究

研究課題

研究課題/領域番号 26370844
研究機関大東文化大学

研究代表者

小尾 孝夫  大東文化大学, 文学部, 講師 (90526675)

研究分担者 永田 拓治  阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (40623393)
岡田 和一郎  京都府立大学, 文学部, 共同研究員 (40721634)
村井 恭子  神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (50569291)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード東部ユーラシア / 魏晋南北朝史 / 政治史 / 時期区分
研究実績の概要

本研究では、メンバー各自の研究を互いに理解し、新しい魏晋南北朝史の枠組みについて検討していくために、毎年3回の研究会と研究打ち合わせを行うことを目標に掲げているが、平成27年度は、研究会を1回行い、残りの2回の研究会分として、韓国ソウル大学校において国際シンポジウムを開催した。
6月27日・28日に、東京大学本郷キャンパスにて、本年度第1回の研究会と研究打ち合わせを行った。1日目、京都府立大学共同研究員の岡田和一郎氏より、「「曲赦京師」の時代」と題する報告がなされた。2日目は、早稲田大学非常勤講師の渡邉将智氏に、魏晋南北朝政治史の新たな時期区分について、氏の専門である漢代史の立場から報告いただくとともに、終了後、今後の研究の打ち合わせを実施した。
また、今年度は、連携研究者である東京大学の佐川英治准教授が、10月より韓国のソウル大学校にて在外研究を行うことになったことから、本研究の試みや方法論を国際的に通じるものに鍛えるべく、当初予定していた国内での2回分の研究会を止め、ソウル大学校で平成28年1月9日・10日の両日に、国際シンポジウム「欧亜大陸東部視角所見中国中古史的転折点与新歴史分期的探索」を開催した。
本シンポジウムには、本研究のメンバーほぼ全員が参加した。韓国からは、ご協力いただいたソウル大学校の研究者をはじめ多数の参加者を得た。また、中国や日本からの在外研究員の来場も得られた。本シンポジウムでは、本研究で新たに取り組んでいる中国魏晋南北朝史における新たな時期区分の問題に討論の焦点を絞ったが、韓国側の関心は非常に高く、闊達な議論が繰り広げられた。問題意識の共有を図ることができただけでなく、我々の今後の課題をも明確にすることができた。
なお、本年度、代表者は、8月29日・30日に中国武漢大学で開催された第九届中国中古史青年学者国際会議に参加している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成27年度は、本研究2年目にあたる。国際シンポジウムを開催したことにより、本研究の問題意識や方法論について韓国の研究者と議論することはできたが、当初予定していた本研究メンバー内での各分野の相互理解については、十分に深めることができなかった。

今後の研究の推進方策

平成28年度は、これまでの成果を踏まえ、継続して研究会と打ち合わせを行い、新しい魏晋南北朝史の枠組みについて検討を続けていく。
また他方で、研究代表者は、継続して国際学会に参加し、本研究の問題意識を海外に紹介するとともに、我々の概念や方法論を国際的にも通じるものにするべく、海外の研究者との議論を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

平成26年初年度に、海外出張を1回行うことができなかったため、残額が生じた。平成27年度においては、国際シンポジウムを開催するなど、その出張分を補うべく積極的に研究活動を行ったが、少額残るに至った。

次年度使用額の使用計画

平成28年度は、すでに2回の国際学会の参加を計画しており、残額分も使用する予定である。

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 1件) 図書 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] 南北朝時期的転折点之一――従探討劉宋元嘉北伐出発2016

    • 著者名/発表者名
      小尾孝夫
    • 雑誌名

      欧亜大陸東部視角中国中古史的転折点与新歴史分期的探索1日目予稿集

      巻: なし ページ: 45~50

  • [雑誌論文] 六朝建康都城圏的形成与江右地区2016

    • 著者名/発表者名
      小尾孝夫
    • 雑誌名

      中国中古史集刊

      巻: 第二輯 ページ: 40~57

  • [雑誌論文] 賢的記憶与叙述―漢晋時期的人物叙述2016

    • 著者名/発表者名
      永田拓治
    • 雑誌名

      欧亜大陸東部視角中国中古史的転折点与新歴史分期的探索1日目予稿集

      巻: なし ページ: 6~21

  • [雑誌論文] 漢晋時期流行的別伝:「正」与「別」2016

    • 著者名/発表者名
      永田拓治
    • 雑誌名

      中国学術

      巻: 中国学術 ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中国史相対化的動向与圍繞日本唐史研究的情況2016

    • 著者名/発表者名
      村井恭子
    • 雑誌名

      欧亜大陸東部視角中国中古史的転折点与新歴史分期的探索2日目予稿集

      巻: なし ページ: 3~7

  • [雑誌論文] 従中国国家形成史来看東部欧亜大陸与時代画分2016

    • 著者名/発表者名
      岡田和一郎
    • 雑誌名

      欧亜大陸東部視角中国中古史的転折点与新歴史分期的探索2日目予稿集

      巻: なし ページ: 8~11

  • [雑誌論文] 建康の性格と都城圏の形成2015

    • 著者名/発表者名
      小尾孝夫
    • 雑誌名

      「六朝建康城 東方大都会」国際高層論壇論文集

      巻: なし ページ: 20~27

  • [雑誌論文] 河西と代北―九世紀前半の唐北辺藩鎮と遊牧兵―2015

    • 著者名/発表者名
      村井恭子
    • 雑誌名

      東洋史研究

      巻: 74-2 ページ: 47~82

    • 査読あり
  • [学会発表] 南北朝時期的転折点之一――従探討劉宋元嘉北伐出発2016

    • 著者名/発表者名
      小尾孝夫
    • 学会等名
      国際シンポジウム「欧亜大陸東部視角中国中古史的転折点与新歴史分期的探索(東部ユーラシアの視野から見た中国中古史の転換点と新時代区分の可能性)」
    • 発表場所
      韓国ソウル・ソウル大学校
    • 年月日
      2016-01-09 – 2016-01-10
  • [学会発表] 賢的記憶与叙述―漢晋時期的人物叙述2016

    • 著者名/発表者名
      永田拓治
    • 学会等名
      国際シンポジウム「欧亜大陸東部視角中国中古史的転折点与新歴史分期的探索(東部ユーラシアの視野から見た中国中古史の転換点と新時代区分の可能性)」
    • 発表場所
      韓国ソウル・ソウル大学校
    • 年月日
      2016-01-09 – 2016-01-10
  • [学会発表] 中国史相対化的動向与圍繞日本唐史研究的情況2016

    • 著者名/発表者名
      村井恭子
    • 学会等名
      国際シンポジウム「欧亜大陸東部視角中国中古史的転折点与新歴史分期的探索(東部ユーラシアの視野から見た中国中古史の転換点と新時代区分の可能性)」
    • 発表場所
      韓国ソウル・ソウル大学校
    • 年月日
      2016-01-09 – 2016-01-10
  • [学会発表] 従中国国家形成史来看東部欧亜大陸与時代画分2016

    • 著者名/発表者名
      岡田和一郎
    • 学会等名
      国際シンポジウム「欧亜大陸東部視角中国中古史的転折点与新歴史分期的探索(東部ユーラシアの視野から見た中国中古史の転換点と新時代区分の可能性)」
    • 発表場所
      韓国ソウル・ソウル大学
    • 年月日
      2016-01-09 – 2016-01-10
  • [学会発表] 東晋南朝の「軍郡」と義煕土断2015

    • 著者名/発表者名
      小尾孝夫
    • 学会等名
      大東文化大学漢学会秋季大会
    • 発表場所
      大東文化大学
    • 年月日
      2015-10-24 – 2015-10-24
  • [学会発表] 六朝建康の都市空間と墓域2015

    • 著者名/発表者名
      小尾孝夫
    • 学会等名
      第15回魏晋南北朝史研究会大会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2015-09-19 – 2015-09-19
  • [学会発表] 「曲赦京師」の時代2015

    • 著者名/発表者名
      岡田和一郎
    • 学会等名
      科研研究会(六朝政治史研究会)
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2015-06-27 – 2015-06-28
  • [学会発表] 六朝建康的特性与都城圏的形成2015

    • 著者名/発表者名
      小尾孝夫
    • 学会等名
      「六朝建康城 東方大都会」国際高層論壇
    • 発表場所
      中国南京・六朝博物館
    • 年月日
      2015-05-22 – 2015-05-25
    • 国際学会
  • [図書] 大阪市立大学大学院文学研究科東洋史学専修研究室編『中国都市論への挑動』2016

    • 著者名/発表者名
      小尾孝夫
    • 総ページ数
      416(197~220)
    • 出版者
      汲古書院
  • [図書] 大阪市立大学大学院文学研究科東洋史学専修研究室編『中国都市論への挑動』2016

    • 著者名/発表者名
      永田拓治
    • 総ページ数
      416(133~162)
    • 出版者
      汲古書院
  • [学会・シンポジウム開催] 国際シンポジウム「欧亜大陸東部視角所見中国中古史的転折点与新歴史分期的探索(東部ユーラシアの視野から見た中国中古史の転換点と新時代区分の可能性)」2016

    • 発表場所
      韓国ソウル・ソウル大学校
    • 年月日
      2016-01-09 – 2016-01-10

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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