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2018 年度 研究成果報告書

外城・内城と都人社会の比較史的検討による7から13世紀における中国都城史の再構築

研究課題

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研究課題/領域番号 26370846
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 アジア史・アフリカ史
研究機関長野工業高等専門学校

研究代表者

久保田 和男  長野工業高等専門学校, 一般科, 教授 (60311023)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード開封 / 洛陽 / 大都 / 中京大定府 / 中都 / 建康 / 上京臨瀇府 / 上京会寧府
研究成果の概要

開封は、新城・旧城・宮城が入れ子状となっている三重城郭制である。宋代においては、中の城郭である旧城は衰退していった。それは、新城の方が高く、防衛上の意義が無かったからである。と同時に、宋は階級・民族的格差があまりない社会であったという背景が考えられる。これ比較して多民族国家である遼や金の都城は、南北連郭型になっており、漢族と遊牧民の棲み分けが見られる。遼の中京や金の中都は、そこから派生した、中原的な外貌を持つ都城である。この形成過程を分析することにより、遼・金という征服王朝の特質を検討した。

自由記述の分野

比較都城史

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでの研究によって、中国都城が儒教的王権儀礼とくに南郊を行うために特化した空間構成を持っていることに注目し比較検討する地平が見えてきた。たとえば、長安でも開封の間は、新儒学の興起が都城空間に影響を与えている可能性が検討しなければならない。一方、遼金元といった征服王朝は、それぞれ開封を占領し中国文明を北方に強奪しそこからの影響をうけて国作りを行っている。そのなかに王権儀礼についての資料も多く含まれている。征服王朝が儒教的な王権儀礼をどのように取り入れ、それぞれの都城にどのように反映されていったかが今後の課題となる。

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公開日: 2020-03-30  

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