研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、18世紀前半のフランス海港都市ナントによる海運業の内実を明らかにすることであった。研究期間中、代表者はまず3,898隻の船舶のうちナント海運業を牽引したと考えられる二つの貿易分野-アンティル諸島直行貿易とヨーロッパ沿岸貿易-について数量化作業を行った。続いて、これらに従事した代表的な海運業者について一次史料調査を行い、複数都市間に形成された実業家集団-艤装業者、船舶所有者、船長、商品取扱業者-のネットワークと紐帯の中核を明らかにした。
近世フランス国際商業史