研究課題
基盤研究(C)
本研究は門戸開放通牒の起草過程を探り、米国国務長官ジョン・ヘイの政治顧問であったヘンリ・アダムズ、外交官W・W・ロックヒル、英国の中国海関職員A・E・ヒッピスレーの文書を精査し、女性の国境を越えたネットワークが通牒作成の過程で関係していたことを見いだした。そして、門戸開放通牒の基礎にあった女性たちの反帝国主義の意識は、アダムズのサロンに参加していたエレノア・ローズヴェルトを通じて世界人権宣言に結びついていたこと、またその平和主義は核兵器への恐怖と戦争廃絶運動につながったことを明らかにした。
政治学