ブルノ市に最初のチェコ系ギムナジウムが開設されたのは、1867年のことである。これにより、チェコ語で教育を受けた、新世代のエリートが登場するようになった。彼ら新世代のエリートたちは、保守的でカトリックの影響が強かったモラヴィアのチェコ国民運動に大きな変化をもたらした。 ブルノのチェコ系ギムナジウムに進学した学生の出自を調査した結果、チェコ系ギムナジウムへの入学を望んだのは、地方の小都市や農村の出身者であることが判明した。両親の職業から社会層について分析を行うと、チェコ系ギムナジウム入学者は、地方の農民・職人が中心であったといえる。また卒業生の半分以上が神学部への進学を希望していた。
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