本研究では,ユーラシア(および北アフリカ)の歴史的集落(都市および村落)を,それらの立地および形態の側面から類型化し,系譜とすることを目指した。具体的には中央アジア・西アジア地域からウズベキスタン,キプロス,ヨルダンを対象地域として取り上げ,集落遺構の立地と形態について研究を行った。これらの地域では地形図などが入手しがたく,そのことが考古・歴史地理学的研究を妨げてきたが,衛星画像や衛星観測に基づく地形データを利用することにより,研究を進展させることができた。あらかじめ衛星画像などを入手し,検討した上で,現地調査を行った。
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