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2016 年度 実施状況報告書

地域間及びスケール間の比較と相互関係を視点とした地誌学習の理論的・実践的構築

研究課題

研究課題/領域番号 26370922
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

吉水 裕也  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (60367571)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード地理教育 / 社会科教育 / スケール / 単元モデル
研究実績の概要

本研究の目的は,地域間の比較,および重層的スケール間の相互関係を考察する視点を組み込む事により,中学校社会科地理的分野および高等学校地理歴史科地理における地誌学習を理論的・実践的に再構築することである。
平成28年度は,前年度に分析したアンケート結果を参考に,中学校社会科地理的分野における外国および日本の単元モデルの作成を引き続き行った。単元モデルは,外国ではアジア,ヨーロッパ,日本では関東のモデルができあがった。
開発した単元モデルは,地域間の比較,重層的スケール間の相互関係を考察する視点を組み込むものとなるよう工夫した。単元毎に,これらの視点が獲得されたかどうかを看取ることができるような目標および評価規準の記載,単元を貫く学習課題および学習課題の会に位置付く主張な発問の記載,単元の中で獲得すべき知識を構造図として記載した。また,本研究の趣旨を読み取りやすくするための工夫として,開発した学習指導案には本時の目標と共に毎時間の授業仮説を記入した。授業仮説は,スケール間の相互依存関係等を考察する方法として有効だと考えられるものを仮説の形で示したものである。さらに,追試を容易にするための学習指導展開案への工夫として,予想される生徒の反応を丁寧に書き込むという形式で作成した。
一方,一部の地域については最終的な完成に至らなかった。それは,研究代表者が平成28年度に所属機関の管理職に就任したからである。そのため,1年間の研究期間延長を申請し,認められた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究代表者が,平成28年度に管理職に就任したため,研究のまとめ段階で十分時間をとることがでいなかったことによる。

今後の研究の推進方策

本研究課題は,1年間の研究期間延長を申請し,認められた。
すでに本研究は最終的な報告書の作成段階に入っており,平成29年度中には確実に成果の報告が行える。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度所属機関の管理職に就任したため急に多忙となり,研究が遅れているため。

次年度使用額の使用計画

平成28年度に作成する予定であった研究報告書の作成が最後まで進まなかった。そのため平成29年度は研究報告書の作成を行う。繰り越した金額は報告書の印刷代金,および配布のための郵送費にあてる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 獲得した概念を用いたパフォーマンス課題の設定と評価2017

    • 著者名/発表者名
      吉水裕也
    • 雑誌名

      教育科学 社会科教育

      巻: 694 ページ: 72-75

  • [雑誌論文] イスラーム世界を扱う地誌学習の論理2016

    • 著者名/発表者名
      吉水裕也
    • 雑誌名

      新地理

      巻: 64-2 ページ: 55-56

  • [雑誌論文] 学習問題のデザイン、そして意志決定2016

    • 著者名/発表者名
      吉水裕也
    • 雑誌名

      教育科学 社会科教育

      巻: 685 ページ: 20-23

  • [図書] 教科教育学研究の可能性を求めて2017

    • 著者名/発表者名
      吉水裕也
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      風間書房

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公開日: 2018-01-16  

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