本研究の目的は、1914年から30年間にわたり、日本が統治したミクロネシアの都市を対象に、都市の形成と内部構造について明らかにすることである。 研究では、都市を中心地と捉えなおし、公共施設(行政的機能)と会社本社(経済的機能)という2種類の近代的施設の立地を分析することで、中心地の成立と展開からみた南洋群島の地域形成を明らかにした。南洋群島は島嶼型植民地であるため、中心地化も島嶼性が認められた。 つぎに、米軍が撮影した空中写真をもとに、チャランカノアやコロニアなどミクロネシアの都市の復元地図を作成した。これをもとに、ガラパンやテニアンタウンの内部構造を考察した。
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