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2017 年度 実績報告書

模合(頼母子講)を支える交換文化:沖縄の都市と村落における交換に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26370948
研究機関京都大学

研究代表者

平野 美佐 (野元美佐)  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (40402383)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード交換 / 沖縄 / 宮古島 / 模合 / 祝儀 / 文化人類学
研究実績の概要

4月に行われたAnthropology Japan in Japan(AJJ)のSpring Workshopにおいて、「The Development of the Culture of Celebration in Miyako Island, Okinawa: A Study on Children's Celebration (宮古島における祝儀文化の展開:子供に関する祝いを事例に)」というタイトルで、宮古島の子供の祝儀文化における交換行為やそこで交換されるモノについての口頭発表を行った。また、9月に行われた沖縄文化協会2017年度第2回東京公開研究発表会において、「宮古島市の祝儀における交換:子どものお祝いをめぐって」というタイトルで、宮古島の祝儀文化がどのように変わってきたのかと、その背景についての口頭発表を行った。また3月には、宮古島市において、調査に協力していただいた方約20名に集まっていただき、これまでの調査報告と意見交換を行った。
本年度も、模合とそれを支える交換文化について、沖縄本島と宮古島で調査を行った。模合や祝儀文化に関する参与観察、聞き取り調査、祝儀帳などの収集を行った。また、沖縄県立図書館、国立国会図書館などにおいて、古い新聞記事から模合や祝儀文化に関する記事を収集し、投稿論文の執筆を行った。
これらの研究から、模合の活発化が農村の貨幣経済化と密接に連動し、また、宮古島の子供の祝儀交換は、10代後半から20代の若者たちが高校卒業後、進学や就職のためこぞって離島するようとなったことが背景にあることがわかった。このように、沖縄県の模合を支える交換文化は、経済的社会的背景の変化に影響されてきた。しかしそのなかでも、同級生、親族、近隣の人びとの関係性は模合をすることで維持され、また維持されることで模合が活発であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] カメルーンと沖縄の比較研究:トンチンと頼母子講2018

    • 著者名/発表者名
      平野(野元)美佐
    • 学会等名
      阪神シニアカレッジ
  • [学会発表] 子どもの祝いにみる宮古島の社会と変化2018

    • 著者名/発表者名
      平野(野元)美佐
    • 学会等名
      宮古島市現地報告会
  • [学会発表] The Development of the Culture of Celebration in Miyako Island, Okinawa: A Study on Children’s Celebration (宮古島における祝儀文化の展開:子供に関する祝いを事例に)2017

    • 著者名/発表者名
      平野(野元)美佐
    • 学会等名
      Anthropology of Japan in Japan Spring Workshop 2017
  • [学会発表] 宮古島市の祝儀における交換:子どものお祝いをめぐって2017

    • 著者名/発表者名
      平野(野元)美佐
    • 学会等名
      沖縄文化協会2017年度第2回東京公開研究発表会

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公開日: 2018-12-17  

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