研究課題
基盤研究(C)
本研究では、主に「戦後補償」関連の公文書を基本資料として、沖縄を基点にアジア太平洋戦争の精神的後遺症について医療人類学的に検証し、戦争体験の長期的な影響を社会や制度との関わりのもとで考察した。一連の研究成果を通して、戦争の後遺症という問題を臨床や福祉の現場のアクチュアルな課題として提起し、その世代を超えた派生的影響に着目しつつ、戦争被害の心理的側面の社会的・文化的特性を明らかにすることができた。
文化人類学