研究課題/領域番号 |
26380013
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
松本 英実 青山学院大学, 法学部, 教授 (50303102)
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研究分担者 |
吉村 朋代 広島国際大学, 心理科学部, 准教授 (70284148)
溜箭 将之 立教大学, 法学部, 教授 (70323623)
葛西 康徳 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (80114437)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 混合法 / ミクスト・リーガル・システム / 信託 / 信託遺贈 / セルビア / 比較法 / ローマ法 / 国際情報交換 |
研究実績の概要 |
混合法に関する総論的、方法論的検討をすすめつつ、信託について具体的論点をめぐって個々の研究を進めた。以下の国際研究会等で発表を行った。科研費研究メンバーが複数同時に参加した場合が多い。 1、東欧ローマ法・民法研究会Sommer Seminar, Belgrade; Conferences “Mixed legal system in Japan”at Novi Sad and Belgrade 松本、葛西;2、ジュネーヴ国際研究会Odysseus and the Odyssey, Fondation Hardt 葛西、吉村、松本;3、ケンブリッジ日英研究会Writing Japanese Law in English ― A Conference on Comparative Approaches to Japanese Law and Common Law-, Clare Hall 葛西、溜箭、松本;4、比較国制史研究会 松本;5、ベオグラード、ドーニャゴリツァ研究会 Role of Law in the Era of Globalization, Donga Gorica, Pod Gorica (Montenegro);International Conference of Japanese and Serbian Scholars “Comparative Law, Codifications, Customary Law, and Mixed Legal Systems", Belgrade 葛西、溜箭、松本 一方では、古代法(ローマ法信託遺贈、ギリシアにおける相続をめぐる訴訟)との比較において信託の考察を進めた。他方では、バルカン法(セルビア、クロアチア、モンテネグロ)との比較の試みを通して、信託と相続、相続と慣習法の関係を結ぶ新たな視座が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
科研メンバーによる、トニー・オノレ信託法研究のための研究会は、より頻繁に開催することが望まれるが、科研メンバーの複数が出席する国際研究会への参加が活発に行われ、これを通して、研究の進展があった。特に、予想を上回る進展をみたのは、東欧と日本の法制の比較である。混合法を論じる際に、広義の混合概念を採用すると、慣習法を正面からとらえなければならない。この点の方法論的試みを具体的に推進することができた。同時に、多くの資料的発見をともない、今後検討すべき議論の切り口がいくつも獲得された。
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今後の研究の推進方策 |
1、東欧地域(バルカン法)との比較の推進 2、その際の方法的検討 3、相続と信託の関係考察の深化 4、法典化と信託の位置づけの検討 以上の論点について重点的に共同研究を推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
3月に予定していた出張(研究会)が、他の予定との関係で実施不可能となり、次年度に改めて実施することとなったため。
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次年度使用額の使用計画 |
混合法・信託制度に関する国際研究会での発表のため、国外出張費を使用する。
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備考 |
http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/handle/10191/16842 (19c)http://www.agulin.aoyama.ac.jp/sites/default/files/AGULI-96.pdf (TonyWeir) http://www.ninamedia.rs/ftp/pravni/18.03.2015/ (TV Studio B)
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