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2014 年度 実施状況報告書

唐代を中心とする中国刑事手続制度の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 26380023
研究機関関西学院大学

研究代表者

川村 康  関西学院大学, 法学部, 教授 (00195158)

研究分担者 中村 正人  金沢大学, 法学系, 教授 (60237427)
石岡 浩  東洋大学, アジア文化研究所, 客員研究員 (60576693) [辞退]
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード中国 / 刑事手続制度 / 唐 / 唐律疏議 / 捕亡律 / 史料の翻訳と註釈
研究実績の概要

平成26年度は、研究会をほぼ予定どおり4回(7月、9月、10月、1月)開催し、唐律疏議捕亡律の1条から5条までの翻訳作業を中心として研究を行った。研究会では、研究代表者が当該条文の現代日本語訳と註釈の原案を提示し、他の構成員(研究分担者2名(10月以降は1名)、研究協力者1名)を交えて、翻訳の当否や各構成員の専門とする各時代の規定・制度との比較検討を行った。研究会開催の合間には、各構成員が個別に、当該条文に関連する各時代の規定・制度の調査・研究、ならびに研究会に関する準備とまとめを行った。なお、林紀昭氏(関西学院大学名誉教授)に対する、唐律疏議を読解するうえでの方法論についての聞き取り調査は、林氏が健康上の理由によって辞退されたため、行うことができなかった。研究会の具体的な日程と内容は以下の通りである。
第1回研究会(平成26年7月5日・大阪):捕亡律1条前半の翻訳検討および各時代の関連規定・制度に関する調査・研究結果の報告
第2回研究会(平成26年9月20日・大阪):捕亡律1条後半・2条前半の翻訳検討および各時代の関連規定・制度に関する調査・研究結果の報告
第3回研究会(平成26年10月25日・金沢):捕亡律2条後半・3条・4条の翻訳検討および各時代の関連規定・制度に関する調査・研究結果の報告
第4回研究会(平成27年1月11日・大阪):捕亡律5条の翻訳検討および各時代の関連規定・制度に関する調査・研究結果の報告

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度は、当初は4回の研究会を開催し、唐律疏議捕亡律の1条から4条までの翻訳と検討を行うことを中心課題としていた。現実には、4回の研究会を開催し、唐律疏議捕亡律の翻訳と検討は1条から5条までを行うことができた。この点では当初の計画以上の進展をみた。しかし、林紀昭氏に対する唐律疏議を読解するうえでの方法論についての聞き取り調査は行うことができず、それにもとづく方法論の展開がなされえなかったため、この点では若干の停滞があった。これらを総じていえば、おおむね順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

平成27年度から平成29年度は、各年度4回の研究会を開催し、唐律疏議捕亡律の6条から18条までの翻訳と検討を終了するとともに、各構成員による唐代と各時代の刑事手続制度の研究成果報告を行う。これらの成果をもとに、平成29年度中に成果報告書を作成する。各年度の具体的なスケジュールは以下のとおりである。
平成27年度:第5回~第8回研究会(捕亡律6条~10条の翻訳検討および各時代の関連規定・制度に関する調査・研究結果の報告)
平成28年度:第9回~第12回研究会(捕亡律11条~17条の翻訳検討および各時代の関連規定・制度に関する調査・研究結果の報告)
平成29年度:第13回~第16回研究会(捕亡律18条の翻訳検討および各時代の関連規定・制度に関する調査・研究結果の報告とその検討)

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 慶元勅訳読考2014

    • 著者名/発表者名
      川村康
    • 雑誌名

      東洋法制史研究会通信

      巻: 26 ページ: 4-5

  • [雑誌論文] 中国古代の法と刑罰2014

    • 著者名/発表者名
      石岡浩
    • 雑誌名

      歴史と地理:世界史の研究

      巻: 676 ページ: 52-55

  • [学会発表] 清代初期過失殺補論2014

    • 著者名/発表者名
      中村正人
    • 学会等名
      第434回法制史学会近畿部会例会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2014-10-18
  • [学会発表] 比附の再定義2014

    • 著者名/発表者名
      川村康
    • 学会等名
      第73回法制史学会中部部会例会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2014-09-27
  • [図書] 地下からの贈り物:新出土資料が語るいにしえの中国2014

    • 著者名/発表者名
      中国出土資料学会(編)、小澤正人・角道亮介・石岡浩・水間大輔・平勢隆郎・小寺敦・村上陽子・原宗子・江村治樹・池澤優・西山尚志・工藤元男・池田知久・井ノ口哲也・大西克也・森和・真柳誠・川村潮・友田真理・下田誠・荻野友範・吉冨透・菅野恵美・小嶋茂稔・鈴木直美・阿部幸信・關尾史郎・吉村昌之・名和敏光・水野卓ほか17名(共著)
    • 総ページ数
      363
    • 出版者
      東方書店

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公開日: 2016-05-27  

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