本研究は、サイバースペースないしインターネットというメディアを表現の自由の観点から考察するものである。サイバースペース(インターネット)における表現活動は、リアルスペースにおけるものと比べて「参入障壁」が非常に低く、また、表現内容をより広汎に伝達できることから、サイバースペース(インターネット)が表現の自由に対して持つ意義は非常に大きいものといえる。 私は、かねてより、①サイバースペース(インターネット)における表現内容規制を目的とした(アメリカ・日本の)立法及び判例、学説の検討、②サイバースペース(インターネット)をめぐる「原理的な理論」の検討、③「インターネットを利用した選挙運動」の問題の検討などを行ってきた。今後も、これらの作業を継続するほか、「コード」(特に、未成年保護を目的としたフィルタリングソフトウェア)を基軸としたサイバースペース(インターネット)における表現内容規制論の「再」構成などについても(更に)考究してみたいと考えている。 今年度は、新たな単著(『インターネット・「コード」・表現内容規制』〔尚学社〕)を出版したほか、紀要論文(「条例によるインターネットの『有害』情報規制(続)」〔商学討究67巻1号〕)の公表、その他の論文・判例集の執筆作業を行った。
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