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2017 年度 実績報告書

規制負担の分配原理に関する公法学的研究―環境責任を素材として

研究課題

研究課題/領域番号 26380038
研究機関神戸大学

研究代表者

島村 健  神戸大学, 法学研究科, 教授 (50379492)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード環境法 / 原因者負担 / 規制負担
研究実績の概要

本研究は、申請者がこれまで行ってきた環境法上の責任(汚染防止措置、環境保全措置、浄化措置等にかかる規制負担)の分配のあり方、その法的な根拠づけに関する研究に加え、①新たな各論分野を研究対象として追加し、②比較法の対象国を増やすことによって、総論的考察の素材を充実させることを目的とするものであった。①に関しては、たとえば、農業分野の環境保全に関する研究(拙稿「阿蘇における農村と都市をむすぶ営みとその周辺」楜澤能生ほか編『現代都市法の課題と展望』(2018年)387以下)、廃棄物・リサイクル分野(拙稿「バーゼル法改正」環境と公害47巻3号など)やエネルギー・環境法の分野(「石炭火力発電所の新増設と環境影響評価(1)(2・完)」自治研究92巻11号・93巻1号)における規制負担のあり方に関する論文を公表することができた。②に関しては、U.C Berkeleyにおける在外研究により、アメリカ法(カリフォルニア州法)における温暖化対策、再生可能エネルギー政策に伴う規制負担のあり方に関する研究を行うことができた。また、環境法各論における規制負担のあり方に関する個別的研究を踏まえて、公用負担法の分野を中心に、行政分野横断的な規制負担のあり方に関する理論的な貢献を目指す論文2点を公表することができた(拙稿「環境法上の原因者負担原則に関する一考察」宇賀克也=交告尚史編『現代行政法の構造と展開』(2016年)757頁以下、「国家作用と原因者による費用負担」法律時報88巻2号)。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 神戸における石炭火力発電所新増設問題2018

    • 著者名/発表者名
      島村健
    • 雑誌名

      環境と公害

      巻: 47巻4号 ページ: 48-51

  • [雑誌論文] 雑品スクラップへの法律面での対応2018

    • 著者名/発表者名
      島村健
    • 雑誌名

      INDUST

      巻: 366号 ページ: 22-25

  • [雑誌論文] バーゼル法改正2018

    • 著者名/発表者名
      島村健
    • 雑誌名

      環境と公害

      巻: 47巻3号 ページ: 52-58

  • [雑誌論文] 石炭火力発電所の新増設と環境影響評価(二・完)2017

    • 著者名/発表者名
      島村健
    • 雑誌名

      自治研究

      巻: 93巻1号 ページ: 40-62頁

  • [学会発表] 公害対策基本法制定後の法発展と課題-手続・参加・持続可能性の観点から2017

    • 著者名/発表者名
      島村健
    • 学会等名
      環境三学会合同シンポジウム
  • [図書] 現代都市法の課題と展望2018

    • 著者名/発表者名
      楜澤能生=佐藤岩夫=高村学人編(1章分を担当)
    • 総ページ数
      387-409頁を執筆
    • 出版者
      日本評論社
  • [図書] 行政訴訟の活発化と国民の権利重視の行政へ2017

    • 著者名/発表者名
      佐藤幸治=泉徳治編(1章分を担当)
    • 総ページ数
      251-276頁を執筆
    • 出版者
      日本評論社

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公開日: 2018-12-17  

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