国際社会には国際協力が不可欠なグローバルな問題が多数あるが、そのための国際条約の交渉・締結がスムーズに行われるわけではない。それを埋めるために、国際的・地域的・国家・私的(民間)アクターという複数レベルでソフトなガバナンス作りが進んでいる。本研究では、バイオエネルギーの持続可能性を事例として、ソフト・ローやソフト・ガバナンスを含む多様で多層な制度間関係における協調・対話・連携について、主として国際関係論で注目されている「レジーム・コンプレックス」「公私パートナーシップ」の分析視角を用いて実証研究を行い、ガバナンス全体としてポジティブなインパクトがあることを説明した。
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