研究課題/領域番号 |
26380068
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
篠原 初枝 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (30257274)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 国際法学 / アメリカ / 冷戦 |
研究実績の概要 |
1)平成26年度に雑誌論文として投稿した"International Law and World War I" を共編著であるLegacy of World War I (Oxford University Press) へのbook chapter として書き直し、編者に10月に送った。すでにDiplomatic History に投稿した論文であったが、さらに第一次世界大戦の意味づけを明確にし、国際法学の議論が当時の国際秩序および20世紀の国際関係史にどのような長期的影響を有したかを書き加えた。 2)平成24年度からずっと書いていた"Trajectory of American Reformers in the Cold War: A Drift Toward Empire?" についても、International Law and Empire: Historical Explorations (Oxford University)に book chapter として提出し、出版社との出版契約に至った。この論文では、冷戦期においてQuincy Wright やCharles G. Fenwick らの改革派国際法学者が、冷戦期にいかにその立場や議論を変化させたかを描いたものである。国際法学史の分野にあたる研究といえるが、史実として興味深い発見は、Wright とFenwick がキューバ危機を境にその立場を変えることになったことである。 3)冷戦初期における原水禁運動を指導した国際法学者安井郁について、プリンストン大学での国際会議で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題については、英文での業績の発表が大きな目的であるが、その目的はおおむね順調に推移している。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、ライトら改革派と冷戦期に対峙したNew Heaven School についての研究をさらにすすめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
アメリカへの研究旅行を予定していたが、招待講演であったため旅費が大幅に削減された
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次年度使用額の使用計画 |
イェール大学での資料収集に加え、シカゴ大学でも資料収集を行う
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