研究実績の概要 |
本年度は、研究の中間報告として「会社法の継受と収斂」という単著を有斐閣から出版した。この端緒には、Zeitschrift für Japanisches Recht/Journal of Japanese Law, Nr./No. 42, by Dr. Takuma Naka; 正井章筰・ビジネス法務16巻12号112頁(2016年)、仲卓真・国際商事法務44巻9号1366頁(2016年)の書評が寄せられた。また、「ドイツ会社法・資本法研究」の編者となり、日本に於けるドイツ法の匿名組合法の継受の過程を解明した。司法試験委員を務める傍らで、新しいタイプの会社法の教科書を執筆し、この本で平成26年度大阪市立大学教育後援会「優秀テキスト賞」受賞した。この本には、書評・法学セミナー741号119頁(2016年)が寄せられた。その他、日本語論文としては、高橋英治「一九世紀ドイツにおける株式会社に関する立法と学説の生成――ドイツと日本における株式会社法と株式会社法学の発展(一)」高橋英治「ドイツにおける上場廃止規制の近時の展開――日本法への示唆」、高橋英治「将来の日本のコーポレート・ガバナンスのあり方について――ドイツ法の視点から」、外国語論文としては、Eiji Takahashi, Recht und Wirklichkeit der verbundenen Unternehmen in Japan、Eiji Takahashi, Squeeze-out of Minority Shareholders: The Constitutionality Question, Journal of Japanese Law, Nr./No. 41, pp. 77-88 (2016)を執筆した。
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