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2017 年度 実績報告書

リベラルアーツ法学教育実践の原理と方法論に関する研究---人・社会・科学技術

研究課題

研究課題/領域番号 26380146
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

小谷 眞男  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (30234777)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードイタリア / 市民社会 / リベラルアーツ / トランス・サイエンス論 / リスク社会 / 福祉と法・犯罪 / 刑務所
研究実績の概要

リベラルアーツ法学教育は、よりよき市民社会のための法学という意味を有する。この点に関する原理的な市民社会論を研究期間の前半でまとめた(2015年度)。方法論に関しては国際会議で問題提起的な報告をおこない参加者との討論を通じて多くの示唆を得ることができた(2015年度)。
リベラルアーツ法学教育の一部をなすトランス・サイエンス論の実践で取り上げたイタリア震災リスク裁判論を、共著の授業報告論文を一本のほか、テーマじたいに関する専門的考察の成果を論文の形でまとめた(いずれも2015年度)。その後もこのテーマを継続的に発展させ、研究成果の一部を口頭報告した(2016年度)。
研究期間後半では社会福祉と法が交わる分野での研究を進め、福祉レジーム論に関連するいくつかの成果を発表した(2016年度論文1件、2017年度論文1件、国際会議報告1件、国内学会報告1件、その他福祉に関する共著数点)。また海外の市民向け法教育、紛争解決技術のトレーニングの場にも参加し、本研究課題にとって高度な示唆を得ることができた。
最終年度においては、とくにリベラルアーツ法学教育実践のなかでも学生に法や政治の根本問題を深く考えさせるのに恰好の素材であるため、何重にも試行錯誤を繰り返してきた刑事政策分野における更生保護ないし「犯罪と福祉」の関係をめぐる検討結果の集大成となる論考をまとめ、またイタリアにおける刑務所改革に関する講演を翻訳という形で紹介した(いずれも2017年度)。
以上のような研究活動を総括すれば、よりよき市民社会のための法学であるリベラルアーツ法学教育の方法論を格段に鋭く研ぎすますことができたといえる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ボッラーテ刑務所の奇跡2018

    • 著者名/発表者名
      Lucia Castellano(小谷眞男訳)
    • 雑誌名

      龍谷大学矯正・保護総合センター研究年報2017

      巻: 7 ページ: 10, 20

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] イタリアにおける「脱施設化」---児童施設の現状分析を中心に---2017

    • 著者名/発表者名
      小谷眞男
    • 雑誌名

      社会保障研究

      巻: 2(2/3) ページ: 249, 262

    • オープンアクセス
  • [学会発表] イタリアにおける外国人ケアワーカーの生活世界 ---「正規化」政策とケアの市場化を背景として ---2017

    • 著者名/発表者名
      小谷眞男
    • 学会等名
      社会政策学会
  • [学会発表] Socio-legal research on life-world of migrant care workers in Italy: quality of life and citizenship2017

    • 著者名/発表者名
      小谷眞男
    • 学会等名
      International Meeting Law and Society Mexico City 2017
    • 国際学会
  • [図書] 世界の社会福祉年鑑2017. 特集:犯罪と社会福祉2017

    • 著者名/発表者名
      編集代表:宇佐見耕一・小谷眞男・後藤玲子・原島博
    • 総ページ数
      325
    • 出版者
      旬報社
    • ISBN
      9784845115204

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公開日: 2018-12-17  

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