研究課題/領域番号 |
26380162
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
前田 幸男 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (30347257)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 世論 / 首相 / 内閣支持 / 政治意識 / テキストデータ / 内容分析 |
研究実績の概要 |
昨年度は主に研究遂行上必要な二つの基礎作業に勢力を傾注した。まず、(1)JES4(研究代表者・平野浩『変動期における投票行動の全国的・時系列的調査研究』2007-2011)データの自由回答のクリーニングを行った。テキストデータは、回答者の口述-面接者の書き取り-調査会社の入力の過程で、様々な問題-回答者の思い違い、面接者の誤字脱字、入力者の誤変換、表記の不統一-があるために、補助作業にあたる大学院生2人と前田がそれぞれ二回ずつ目視の確認を行い、データ分析で不具合が生じないようにデータを編集・整理した。その後、計量テキスト分析ソフトウェア KH Coder を用いて、自由回答を分類するカテゴリーを記述するプログラムを作成した。 (2)2007年参院選、2009年衆院選、そして2010年参院選について、新聞報道データの整理を行った。具体的には朝日新聞と読売新聞のデータベースを利用して、投票日前16週間の期間に報道された首相に関連した記事を抽出し、その記事テキストを KH Coder で分析出来るように編集をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本格的なデータ分析に必要な基礎作業を、若干遅れ気味ではあるが、ほぼ完了することが出来ている。JES4自由回答データにの準備はほぼ予定通りにできている。報道データについては予定よりも遅れたが、データ収集の期間を広く取ると同時に、朝日・読売の二紙のうち、データベースの形状から前者については想定よりもテキストの編集に時間がかかったためである。
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今後の研究の推進方策 |
日本選挙学会ならびに日本政治学会での報告が決定している。学会報告に向けてデータ分析と執筆を行うことで、計画に近いかたちで研究を進めることができる。
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次年度使用額が生じた理由 |
テキストデータのコーディングについて、当初は研究補助者の判断によるコーディングを予定していたが、コーディング枠組みの策定段階のみを研究代表者と研究補助者で行い、その後のコーディングはソフトウェアで機械的に行うように方針を変更したため。人件費を浮かせることは出来たが、反面、研究代表者がデータの分類段階に勢力を割いたため、データの分析は遅れ気味である。
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次年度使用額の使用計画 |
研究補助者にデータ収集、整理および文献調査などをするための謝金、学会報告のための旅費、データ分析用ソフトウェア、そして研究書の購入などに使用する。
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