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2018 年度 研究成果報告書

民主主義は貧困と格差を解決できるか―インドにおける州間比較分析―

研究課題

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研究課題/領域番号 26380165
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 政治学
研究機関京都大学

研究代表者

中溝 和弥  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90596793)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワードインド / 貧困 / 格差 / 民主主義
研究成果の概要

本研究の課題は、貧困・格差の拡大に対し、民主主義が果たす役割を検証することにある。このため、インドの5州を選択し、選挙調査を含む現地調査を展開した。その結果、貧困・格差の拡大が一つの主要な要因となって2014年下院選挙は政権交代が起こり、2015年ビハール州州議会選挙では、現職が再選されたことがわかった。同時に、新政権の元で、宗教的少数派に対する迫害が激化したこともわかった。これら少数派の弾圧と貧困・格差の拡大を直接に結びつけることは難しいが、この関連性につき今後更に深く検証していく意義があることがわかった。

自由記述の分野

インド地域研究、政治学

研究成果の学術的意義や社会的意義

市場の拡大と資本の自由な移動を柱とするグローバル化の時代において、貧困・格差の拡大に対し解決策を打ち出せない現実がある。このなかで人々に希望を与えてきたのが、民主主義であった。インドは、カースト制に代表される社会的格差、膨大な貧困層の存在に伴う経済的格差を深刻な問題として歴史的に抱えてきたと同時に、独立後ほぼ民主制を維持してきた稀有な存在である。グローバル化が深く進行するインドにおいて、70年に及ぶ民主主義の実践を検証することは、民主主義が貧困と格差の解消へ果たす役割を考える上で有意義であると考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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