第一に国内にて、資料収集を国立国会図書館などで実施し、また文献の読み込みを行った。第二に海外で資料収集を行った。主にオーストリア国立図書館、国立文書館、ウィーン大学図書館でこれを行い、2015年度の在外研修の際は、英国図書館や国立公文書館等も利用した。第三に成果公表を行った。帝政期、大戦間期について、国民意識の研究を深化させ、移民・外国人政策という観点から、「軍事移民」としての捕虜や敵国民間人の収容政策の研究も行った。第二次大戦後及びEU成立以後の時代にかけては、特に2000年代以降の外国人政策に注目した。第四は比較・共同研究への展開であり、他の科研研究会などを通じて、国際比較の視点を得た。
|