今年度は、モーゲンソーとホワイトが抱いていた戦後国際政治経済構想について、ハーバート・C・フーバーが1920年代から1930年代初頭に模索した米国による総合安全保障構想と対比させて検証と研究を進めていった。また、木内信胤と牛場信彦を中心とする戦後日本の外国為替管理委員会が、モーゲンソーとホワイトが考案した外国為替管理制度について、どのような対応を行い、また、米国主導の戦後国際経済について、どのような展望を見出していたのかについて検証と研究を行った。モーゲンソーとホワイトの構想は、フーバーの総合安全保障構想に関する研究書に反映させる予定である。
|