研究課題
基盤研究(C)
本研究は、移民の政治行動について、民族の歴史認識と密接に結びついた「集団的メモリー」やそれを核とする「ナショナル・アイデンティティ」の形成をめぐる問題との関連において、エストニアとラトヴィア両国におけるロシア語系住民の社会統合問題を主たる対象として考察しようとするものである。本研究は特に、「アイデンティティの可変性」といった視点に目を向け、主として、エストニアをはじめとするバルト諸国におけるロシア語系住民の社会統合問題と歴史認識問題との政治的関係性を明らかにしようとする学術的な試みである。
バルト三国研究、ロシア政治・外交、移民問題など