研究課題/領域番号 |
26380213
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
李 恩民 桜美林大学, 人文学系, 教授 (90372911)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 中国援助プロジェクト / ミャンマ―への援助 / 資源外交 / 対外援助 / ODA / 海上東南アジア / 陸上東南アジア |
研究実績の概要 |
1)アメリカNARA(National Archives and Records Administration)の新館に収録されている中国関係の外交文書、戦時・戦後における米国の対中華民国、韓国及び他のアジア国のODAや資源獲得に関わる外交交渉資料を丹念に調べ、大量の一次史料を入手した。2)念願だったミャンマー連邦での実地調査ができ、中国の援助プロジェクトとしてYangon-Thanlyin Bridge、Myanmar National Stadium, National1 Theatre、開発を進んでいるThilawa SZE などで実地調査した。外国人の調査に警戒心が強く、外事部門の事前許可なしの写真撮影はすべて不許可の環境の中で、調査は緊張感を伴うものであった。ヤンゴン国際大学副学長との会談、Japanese Hospitalと称されるヤンゴン新総合病院への見学、中国現地企業への訪問などができた。また現地の数名の方に非公式なヒヤリングもできた。なお、当該研究成果の一部を国際会議の場で発表し各国の研究者と議論を経て認識を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
グローバル・コミュニケーション学群設置初年度のため、予想を遥かに超える労力が取られ、海外調査に要する時間の確保ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2017年度は石油資源に富むインドネシア、ブルネイなど東南アジアの国々で現地調査を行う。進捗状況に応じてアジア域内でも資源外交を展開するオーストラリア、ニュージーランド、さらにOECD本部でも文献調査し、対アジア援助におけるアメリカ・欧州諸国・日本・韓国の国際的比較研究を深めていく。研究成果の一部を、日本国内外で開催される学会や国際シンポジウム・フォーラムで報告したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
数か所の海外現地調査に行く予定であったが、教育上と職務上の制約によって出張の時間が確保できなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
海上東南アジア諸国やOECD本部などに行き、フィールドワークや文献調査を行う。日本、中国、その他の国で開催される学会や国際シンポジウム・フォーラムで研究報告も行いたい。
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