本研究は政治学・歴史学・社会学に跨る学際的視点から、「中国的ODA」について現地調査のデータを基に総合的に考察したものである。大量の一次資料を活用した上で、フィールドワークの重点をレシピエント(被援助地域)に置き、ベトナム、タイ、モンゴル、ミャンマー、マレーシア、インドネシアなどで、個々の被援助プロジェクトについて実態調査し、現地住民や学者へのヒヤリングなども行った。調査は中国が援助したプロジェクトであるモノレール、高速鉄道、橋、道路、病院、体育館、シアター、学校、文化交流センターなど各分野に及んだ。調査研究の成果について、招聘講演、国際シンポジウム、学会などで、中・英・日本語で発表している。
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