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2018 年度 実績報告書

東アジア地域秩序の展望-国際ルールの形成過程における規範の衝突と融合

研究課題

研究課題/領域番号 26380217
研究機関法政大学

研究代表者

湯澤 武  法政大学, グローバル教養学部, 教授 (10583883)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード国際関係理論 / 国際規範 / 国際制度 / 東アジアの国際関係 / 構成主義 / 国際秩序 / 規範研究
研究実績の概要

2018年度は、北京とバンコクで聞き取り調査を行い、前年度と同様に研究成果を論文としてまとめる作業を行った。両都市では、政府関係者と有識者に対して、当該国の地域秩序観、地域制度(ASEAN, ARF, EAS)におけるルール形成、その他南シナ海問題に関する政策について聞き取り調査を行った。論文作成においては、事例に対する分析枠組みの説明力を向上させるため、分析枠組みの対象に規範の「制度化」段階だけでなく、「実行段階」における関連アクター間のインタラクションを入れることを試みた。2018年度の研究実績は主に以下のとおりである。
①International Studies Association(ISA)の年次大会での論文発表:この論文では、東アジアの地域制度に制度化された協調的安全保障という規範が実行される段階で起こるアクター間のインタラクションを、特に規範の実行に後ろ向きなアクターがとるアプローチに焦点をあて考察し、そのインタラクションの結果、当該規範の意味内容がどのように変化したのかを解明した。この論文では、国際制度に制度化された規範が、政策として実行される過程およびその過程で起こり得る規範変容のメカニズムのモデルを試案として構築した。
②国際学術誌『The Pacific Review』における論文掲載:東アジアの地域制度(ルール形成の枠組み)に対する日本の政策アプローチを冷戦終結以後から時系列的に考察し、各時系列において、そのアプローチがどのような外的・内的要因によって誘発されたのかを国際関係理論を用いて明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] From a decentering to recentering imperative: Japan's approach to Asian security multilateralism2018

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Yuzawa
    • 雑誌名

      The Pacific Review

      巻: 63 ページ: 460-479

    • DOI

      10.1080/09512748.2017.1417327

    • 査読あり
  • [学会発表] Adoption, Modification, Degradation of Liberal Norms?: Norm dynamics in Asian institutions2018

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Yuzawa
    • 学会等名
      International Studies Association
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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