在日朝鮮人帰国運動に関して、この事業にかかわっている当事者たちの役割をさらに詳しく把握することができた。特にアメリカの役割を具体的な文書を通じて確認することができた。朝鮮戦争直後、アメリカの東アジア戦略が完成されてない時点で、日本における在日朝鮮人の帰国運動は、アメリカにとって対日政策を揺るがす変数のように見えたと思った。帰国を決める在日朝鮮人の自由選択が制限されている時代的な限界もある。しかし、在日朝鮮人の自由選択の幅をさらに狭めた理由の中には、アメリカの東アジアおよび対日、対韓政策の影響もその一つの要因であることを確認することができたといえる。
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