研究課題/領域番号 |
26380225
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
伊藤 信哉 松山大学, 法学部, 准教授 (70389196)
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研究分担者 |
萩原 稔 大東文化大学, 法学部, 准教授 (30399050)
平野 敬和 同志社大学, 人文科学研究所, 研究員 (10571573)
中谷 直司 同志社大学, 法学部, 助教 (70573377)
武井 義和 愛知大学, 東亜同文書院大学記念センター, 研究員 (80647933)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 日本近現代史 / 日本思想史 / メディア史 / 対外認識 |
研究実績の概要 |
平成27年6月1日に、彩流社より論文集『近代日本の対外認識1』を出版した。本書は、本科研に参加した研究代表者・研究分担者・研究協力者が、それぞれ個別に探究してきた研究成果をまとめたものである。具体的内容としては有賀長雄・吉野作造・石橋湛山・芦田均・鳥居龍蔵・北一輝ら20世紀前半の日本で活躍した思想家や学者たち対外認識のほか、ワシントン体制成立期や、太平洋戦争から戦後占領期の日本外務省の官僚機構としての対外認識などを明らかにしている。また本書にかんしては、合評会を、亜細亜大学の青山治世准教授らが主宰する「順天時報の会」と共催し(6月27日早稲田大学)、内外からの参加者(約40名)に対して、本書の紹介と批評を行った。 他方、上記書籍の続編たる『近代日本の対外認識2』を刊行するため、平成26年11月に発足した新チームは、平成27年6月28日と7月12日、平成28年3月15日および4月2日に研究会を開催し、参加者全員が、研究の進捗状況を報告して、意見と情報の交換を行った。この新チームの研究成果は、平成29年2月ごろに、論文集として刊行される見通しであるが、今回は東亜同文書院教授の大村欣一、国際問題評論家の稲原勝治や清沢洌、京大教授の矢野仁一などを取りあげる予定である。またその研究成果の一部については、平成28年7月16日に早稲田大学で開かれる日本国際文化学会の年次大会にて「共通論題」として報告する予定となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の研究計画では、3年間で論文集を1冊刊行する予定であった。ところが初年度より本プロジェクトの参加者の個別研究が予想以上のペースで進んだため、昨年の報告書にも記した通り、スケジュールを大幅に繰り上げ、かつ2冊目の論文集を刊行することにしたため、上記のように「当初の計画以上に進展している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
2冊目の論文集については、平成28年8月下旬から9月上旬に第3回目の合同発表会を開き、年内には原稿を取りまとめる予定である。そして平成29年2月までに、彩流社より『近代日本の対外認識2』として出版する運びとなっている。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者のひとりが、調査旅行を実施する予定でいたところ、調査先との予定調整がうまくいかず、旅行そのものを次年度に延期したため。
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次年度使用額の使用計画 |
上記の通り、延期された調査旅行を、平成28年の夏から秋にかけて実施する予定である(現在、先方とのスケジュールを調整中)。
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