研究課題
基盤研究(C)
本研究は、転売による短期利益の追求すなわち投機的行動を理解するために、摩擦のない完全競争市場という従来のアプローチではなく、サーチ理論によって摩擦的市場を前提としたアプローチを採用した。金融資産の場合、摩擦的市場であってもバブル的な価格は発生しないことが明らかになり、金融資産のバブル的な価格の理解には市場参加者が異質性が重要であることが明らかになった。また、市場参加者が「将来の市場参加者による予測」を予測しようとするとき、小さな流動性ショックが大きな変動を起こす可能性を発見した。
マクロ経済学