研究課題
[1]ミニマムゲームというチーム生産問題で効率的均衡に達する事が困難であるとされているゲームにおける共同目標の設定効果について実験による分析を行った。この実験では、先行研究で行われていた一回限りのチープトークと、本研究で開発した新しい修正可能なチープトークの比較を行った。その実験結果、修正可能なチープトークが効率的な均衡に到達する頻度を著しく上昇させる事が確認された。この結果について3月に学会報告を行った。[2]コストがあるシグナルによってタイプを伝える事によって協調が達成されるのかの分析。チームのメンバー数を増やし6人でも協調が達成されるのかについて実験を行い分析をした。その結果、メンバー数が増えたことにより協調率が減少するもののシグナルの効果がある事が分かった。[3]コストがあるシグナルにより協力意思を伝える事によって協調が達成されるかの分析。昨年度一定の成果をあげていたが、実験のセッション数をそろえるため追加実験を行い昨年度確認していた効果を再確認した。また、シグナルの効果のより詳細な分析を行った。[4]その他。成果の一つであるKobayashi et. al (2016)では、チーム生産における最適な分配ルールの条件を求めた。成果の一つである Shichijo and Fukuda (2016)では、チーム生産の費用の分担問題においてECSMPがよい性質を持つことを示した。また、チーム生産を繰り返し行う状況下での情報開示の問題についての実験結果について国際学会で報告を行った。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件)
Discussion paper series RIEB Kobe University)
巻: 3 ページ: 1-29
Journal of Economic Theory
巻: 166 ページ: 311-323
Discussion Paper New Series, School of Economics, Osaka Prefecture University
巻: 5 ページ: 1-7