研究課題
基盤研究(C)
公平な再分配についての実験研究である.経済学の視点(当事者のもつ公平観)からだけでなく哲学の視点(公平な第三者のもつ公平観)から,経済実験を設計して,日本と中国で実験を実施した.実験は,様々な再分配において,各人の意見(何が公平か)と各人のもつ他者の意見の推測(何が公平と他者は思うと思うか)を明らかにした.特に注目されるのは,多くの被験者は,客観的にそうであるか否かから独立に,自分の意見は,全ての被験者にも支持されるか,そうでなくとも多数派であると信じていたことである.
実験経済学