はじめに、バーニーらの先行研究から学び、人、知識、及びレントの発生といった経営資源の概略をまとめた。その後、経営資源に関わる資本、技術、知識、人、及びレントを意識しつつ、アダム・スミス、チャールズ・バベッジ、ジョン・ステュアート・ミル、アンドリュー・ユア、及びロバート・オウエンを経営資源の観点から考察した。その結果、古典派経済学の中に人に関する豊かな主張を読み取ることができた。だが、古典派経済学期の文献の中に経営資源の模倣困難性に関する主張を読み取ることはできなかった。彼らは、技術や知識は社会全体の利益のために共有されるべきだと考えていた。
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