研究課題/領域番号 |
26380259
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
只腰 親和 中央大学, 経済学部, 教授 (60179710)
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研究分担者 |
益永 淳 中央大学, 経済学部, 准教授 (00384727)
荒井 智行 東京立正短期大学, その他部局等, 講師 (70634103)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 経済学の制度化 / イギリス経済学史 |
研究実績の概要 |
科研費が交付されている当研究グループでは、「大学と経済学」を研究テーマにしている。平成27年度の研究の進展の具体的な事実としては、益永、荒井がイギリスに行って、東インドカレッジで経済学講義をおこなったマルサスやジョーンズに関する資料の収集をしたことが挙げられよう。そのうち益永は、8月と2月の二回イギリスを訪れたが、8月の訪英ではヘイリーべリで東インド・カレッジ関連のマニュスクリプトや貴重書を閲覧し、必要なものを撮影したり、コピーしたりした。また2月の訪英では、イギリスでも最も歴史が古いとされるオクスフォード大学のボードリアン図書館で調査を行い、他では入手が困難なマルサス、ジョーンズの経済学講義に関する原資料を収集した。荒井は8月に益永とともにヘイリーべリを訪れ、やはり東インド・カレッジ関連の経済学講義にかんする資料を調査し、これまでのスチュアート研究との関連をさぐる端緒をえた 両人はこのような海外での調査をする一方で、成果の公表も行った。詳細は下記に記すとおりだが、荒井はこれまでのスチュアートにかんする研究をまとめて単著を公刊すると同時に学会報告もおこなっている。益永は論文の発表、『マルサス人口論事典』でのいくつかの項目の執筆、海外の学会での報告をおこなった。 只腰は全体のまとめ役だが、イギリスにおける経済学の初期制度化の出発点となるスチュアートの役割・位置づけを定めることを目的とした論文を公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究グループを構成する3人のうち特に荒井、益永が当初、予定していたように現地イギリスでの資料調査、収集を順調に行っており、成果の公表も着実に行っているので、上のように判断します。
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今後の研究の推進方策 |
これまで順調にきた計画や成果をさらに発展させたい。今年はメンバーの一人益永が在外研究期間なので、密接な連絡をとりながら研究の完成を目指したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
消耗品購入額が予想したより若干、少なかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
来年度の消耗品購入にあてる。
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