ピエール・プレヴォの考える政治経済学は、一言でいえばスミスの影響を受けた自由主義経済学である。プレヴォは、経済的自由を重要と考え、経済的規制に概して批判的であった。彼はスミスを深く尊敬し、『国富論』が大変独創的な著作であると考えていた。 プレヴォの経済学は、D.ステュアートの影響を受けながら、スミスの自由主義経済学を受け継いだ。さらに彼は、マルサスの人口論をそれにつなごうと努力していた。プレヴォの経済学は、彼の同時代の知的ネットワークをうまく活かし、18世紀の経済学と19世紀の経済学をつなぐ役割を果たした。
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