研究課題
基盤研究(C)
本研究は「金融化」の理論の構築をポスト・ケインジアン及びマクロレジーム論の視点から試みた。金融化は経済及び社会において金融が重要度を増す現象である。成果は第一に、認知資本主義のマクロ経済レジームを金融化を中心に検討し、特にその不安定性の要因を考察した。第二に、ケインズの金利生活者の安楽死論における長期ヴィジョンを検討し、それが実現しなかった要因としての金融化について考察した。第三に、ミンスキーの金融不安定性仮説を流動性選好との関係で検討し、金融化の基礎理論としての位置付けを考察した。
経済理論、経済思想史