コピュラ関数の相互依存性を表すパラメータが確率的に変動するタイプの確率的コピュラモデルの応用としてリスク管理・最適資産配分問題を研究した。その統計的推定方法では、ハミルトニアン・モンテカルロ法が有効であることを確認した。最適資産配分問題では、下振れリスクを資産間で均等配分するテールリスクパリティ(TRP)投資や、資産クラス間に共和分関係が複数ある場合に、それを利用した連続時間の最適投資戦略、高頻度データから推計される実現尺度を用いた確率ボラティリティ(SV)モデル、確率的コピュラモデルを研究した。更に、VIXに対して、自己励起型強度過程をもつジャンプを付け加えたSVモデルを研究した。
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