研究実績の概要 |
本研究の目的は、個票パネルデータに基づく新たな動学的離散選択モデルの開発、および推定・検定方法の提案である。さらにこれらの手法を、就業や婚姻、出産といった、日本人女性のライフコース上の意思決定メカニズムの実証分析に応用する。 本年度の主な活動は、昨年度分の研究成果の報告である。具体的には、The 21st International Panel Data Conference (June 29-30, 2015, Budapest, Hungary)において、”Moment-based Specification Tests for Random Effects Dynamic Probit Models”の報告を行った。報告後、そして開催期間中、参加者から多くの有益なコメントをいただいた。 またThe Household, Income and Labour Dynamics in Australia (HILDA) Data (University of Melbourne)および「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査」(東京大学社会科学研究所)のデータ申請・取得を行った。
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