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2014 年度 実施状況報告書

公的統計の集計における統計モデルの利用に関する理論的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 26380275
研究機関早稲田大学

研究代表者

西郷 浩  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00205626)

研究分担者 河田 正樹  徳山大学, 経済学部, 教授 (80320068)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード不完全データ / 業種・規模移動 / 母集団の変化 / 公的統計 / 無回答 / 補完
研究実績の概要

申請書に記した3つの問題、すなわち、(a) 調査の前に認識された事業所の業種・規模に変化のあったことが調査によって判明する問題、(b) 無回答への対処において、回答モデルの特定化が推定結果に大きな影響をあたえてしまう問題、(c) 標本抽出後に母集団名簿が更新され、集計段階で母集団情報が変化してしまう問題、のうち、平成26年度は(b)を中心に研究を進めた。
申請書における計画通り、sabbaticalで韓国におられた Jae Kwang Kim 教授(Iowa State University)を講師として招き、不完全データに関する short course を開催した(2014年7月5日(土)9:00-16:15、早稲田大学1号館401教室)。Kim教授の近著Kim, J-K. and Shao, J. (2013), Statistical Methods for Handling Incomplete Data, CRC Press に沿った内容であり、統計調査における不完全データに関する最先端の研究が紹介された。鹿児島からの参加者もふくめ、20人ほどの出席者を得た。
この short course の内容を反映して、2014年度統計関連学会連合大会(東京大学)において、(b)の研究成果の一部「Doubly Protected Regression Weighting」を報告した。その内容は、データ発生モデルと回答モデルのどちらかが正しければ不変な推定をあたえるような不完全データからの推定方法を提案し、シミュレーションによって、推定精度を他の方法と比較するものであった。
short course を開催したこともあり、経済統計研究会は2回開催するにとどまった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

(b)については、準備作業を終えて、理論的な分析に入る。計画通りに研究が進んでいる。
(a)については、観察された部分と観察されていない部分とを整合的に推定する視点(ベイズ的方法)を取り入れる予定である。ベイズ的方法の取り入れについての理論的な整理に時間がかかっており、遅れ気味である。
(c)については、平成27年度からの研究課題と位置付けており、これから取り組む。

今後の研究の推進方策

(b)については、平成27年度に理論的な分析(分位点についての研究)を計画通り進める。
(a)については、平成27年度中にベイズ的方法の導入を理論的に整理し、シミュレーションを実施する。
(c)については、母集団の変化にいくつかの型を想定して、シミュレーションを実施する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Doubly Protected Regression Weighting2014

    • 著者名/発表者名
      西郷浩
    • 学会等名
      2014年度統計関連学会連合大会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2014-09-13 – 2014-09-16

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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